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ふつう、勉強量が多ければ多いほど、成績は比例して高くなりやすいものです。しかし、けっこう多いのが「勉強しているのに成績が上がらない」という小・中学生です。“勉強の仕方”が身についていないばかりに、勉強時間を増やしても結果が出ない…となっては、非常にもったいないですし、悲しいです。そんな人が一人でも減るよう願いを込めて書いた記事です。
★この記事を書いた人
- 塾長のらいむら先生です
- 国立大教育学部を卒業
- 大手個別指導塾で1,000人以上の生徒さんを指導
- 政令指定都市の公務員試験に合格経験あり
- 自分の知識や経験が誰かの役に立ったら嬉しいな~と思い、ブログを書いています。
- 得意なこと…高校入試・大学入試・社会人経験者の公務員試験・株式投資・ダイエット
もくじ
勉強のゴール
勉強のゴールとは?
よくある例の紹介にうつる前に、まずは勉強のゴールを確認しましょう。勉強のゴールはテスト本番で〇がつくようにすることです。何を当たり前のことを…と思うかもしれません。でも、意外にここを分かっていないまま勉強している人が多いです。
例えば「きれいにノートをまとめること」がゴールだと思って勉強している人は、テスト本番で問題が解けるかどうかなんて考えていません。だから当然、勉強しているのに×が増えます。
同様に「宿題を終わらせて、怒られないようにすること」がゴールだと思って勉強している人は、テスト本番で問題が解けるかどうかなんて考えていません。問題の答えをただ写して、勉強にすらなってないかもしれません。だから当然、×が増えます。
まずは勉強のゴールを明確にしましょう。
- 勉強のゴールは、テスト本番で〇がつくようにすること
テスト本番で〇がつくための勉強法
では、テスト本番で〇がつくようにするためには、どうすればよいでしょうか。答えは〇がつくまで問題を解くことです。もちろん、「なぜそうなるか」という理由の説明までできることが重要です。理解しないまま解けたとしても、テスト当日には忘れてしまっているからです。まとめると、次のとおりです。
- 問題を解いて×がつく
- なぜそうなるのかを調べ、理解する
- 再度問題を解き、〇がつく
ここまでやって初めて、テスト本番で〇がつくようになります。今日からはこれを「勉強した」と言うようにしましょう。「なぜそうなるのかを調べ、理解し、再度問題を解く」。これができる中学生は多くありません。だからこそ、ここまでやる生徒は成績が伸びていきます。
問題集に〇×を書く
具体的なやり方として、次の2つをやってみましょう。
- 問題集の問題はノートに解く
- 問題集に〇×を書く
上で述べたとおり、×だった問題は1回解いても終わりません。2回、3回と解こうとしたときに問題集に答えが載っていると意味がありませんので、問題集の問題はノートに解きましょう。
また、解いて丸つけをした後は、そのまま色ペンで問題のヨコに〇や×を書いておきましょう。日付も一緒に書くとより良いです。こんな感じ↓
- 7/22× 7/23〇 7/26〇
これにより、問題集を見るだけで、どの問題を解くべきかが一目瞭然です。すべてに〇がつくように取り組んでいきましょう。自分で問題集に〇を書きこむだけではありますが、〇が日に日に増えてくるとけっこうテンション上がって楽しくなってきますよ。
勉強しているのに成績が上がらない例
先ほどの段落で、「勉強した」とはどういうことなのかを述べてきました。まとめると次のとおりです。
- 勉強のゴールはテスト本番で〇がつくようにすること
- ×になった問題を、なぜそうなるのか調べ、理解し、〇にする
ここまでいって初めて勉強したといえます。これから紹介する「勉強しているのに成績が上がらない」例は、テスト本番で〇にするための何かが欠けています。何が足りていないのか予想しながら読んでみてください。
教科書やノートを見ながら問題を解いている
最初は「教科書やノートを見ながら問題を解いている」です。もちろん、「あれ、これなんだったっけ?」となったときに、教科書やノート等を見るのはとても良いことです。
しかし問題はその後の行動です。何かを見ながら解いて〇がついた問題は、テスト本番でも〇がつくか?ちょっと微妙ですよね。まだ完璧にアタマに入っていない状態なわけです。そのため、次の日などに、何も見ないで解き直せるかを確かめる必要があります。
問題を解いた後すぐに丸つけをしない
問題を解いた後すぐに丸つけをしない生徒は、勉強のゴールが「問題を解くこと」になっています。ただ、こういう生徒さんは「×がついてしまうとやり直さなきゃいけないからな~」と思っていたりもするので、正しい勉強の仕方までもうあと一歩のところまで来ています。「テスト本番で〇がつくこと」をゴールとしましょう。
×がついた問題は答えを写すだけ
×がついた問題は答えを写すだけ、これは生徒さんが面倒くさがってそうしている場合が多いわけですが、意外にも、普段ずるいことはしない真面目な生徒さんにも見られることがあります。その場合、生徒さん本人は、ただ答えを写すことが当たり前だと思ってやっていますので、いち早く気づかせてあげる必要があります。
勉強量のみを気にしている
勉強量のみを気にしている生徒さんは、定期テスト期間になると寝る間を惜しんで机に向かい、「昨日は2時まで勉強してました」などと言ってきたりします。がんばっていてえらいな~と思いますが、「量」よりも「成果」に意識を向けた方が、成績は上がります。ここでいう「成果」とは、例えば次のようなことです。
- 何ができるようになったか
- 前回のテストより良い点数がとれそうか
これは大人になって仕事をするときも同じことが言えます。次のような大人がいたら、皆さんはどう思いますか?
- 仕事には慣れてきているはずだが
- あまり成果をあげられておらず
- 自慢するのは量(労働時間)
もし自分が経営者だったら、こういうダサい人には真っ先に辞めてもらって、短時間で成果をあげられるカッコイイ人を採用したいですよね。皆さんはカッコイイ大人を目指しましょう。
仲の良い友達と一緒に勉強をしたがる
塾長として働く人は、カフェやファミレスなどで勉強している中高生を見つけると、ちゃんと集中して勉強できているかが気になってしまいます。職業病というやつですね。笑 彼らの様子を見ていて思うことは次のとおりです。
- 1人で来ている場合、半分の生徒は集中できていない(ずっとスマホ、等)
- 2人で来ている場合、向かい合わせに座っていると、集中できていない
- 3人以上で来ている場合、集中できていない
つまり基本的にはアウトです。1人で来ているか、2人で来ていて向かい合わせにならないように座っているパターンなら、望みがあります。
まとめ 「勉強の仕方」は「生き方」そのもの
今回は「勉強しているのに成績が上がらない」よくある例と対策を解説していきました。正しい勉強の仕方を実践していけば解決する!みたいに書いてきたわけですが、そもそも分かっていても誘惑に負けちゃうのが人間というもの。
でも、「2.4 勉強量のみを気にしている」で書いたとおり、正しい勉強の仕方って、大人になってからの働き方にも影響がある気がするんですよね。ダサい勉強の仕方のまま大人になったら、ダサい働き方をしちゃうんじゃないかな~と思います。
ほとんどの人にとって、勉強は面倒だし、時間がかかるし、できれば避けたいもの。だからこそ、勉強の仕方はその人の生き方を表すのだと、私は考えます。カッコよく生きたい!
今回は初級編でした。上級編もお楽しみに!