【働きながら独学で合格】公務員試験合格までの勉強時間とスケジュール

こんにちは!らいむら先生です。今回のテーマは公務員試験合格に必要な勉強時間です!公務員試験は、大学入試などとちがい情報が少ないので、どれくらい勉強すれば合格できるのか見通しが立ちにくいですよね。

情報が少なすぎる!涙

このような悩みを抱える方に向けて、私自身の実例を紹介します。私は民間企業で働きながら、独学で社会人経験者採用枠の公務員試験(政令市の事務職)に合格しました。この記事があなたの合格の手助けになったら嬉しいです。

★この記事で分かること

  • 公務員試験に働きながら合格するまで要した勉強時間
  • どの時期に何をすべきか

★この記事を書いた人

塾長のらいむら先生です。大学卒業後、大手個別指導塾に8年間勤務し、課長に昇進。仕事に取り組む一方、独学で政令指定都市の公務員試験(事務職)の勉強をはじめ、一発合格!好きなお菓子はたべっこどうぶつ。

合格までの勉強時間

私が合格までに要した勉強時間は1,200時間でした。

1,200時間!!
…って、多いの?

社会人経験者採用だったことを考えると、信じられないくらい多い方だと思います。笑

一般的に1,200時間というと、社会人経験者採用ではなく大卒の通常試験の必要勉強時間だそうです。

Twitterで検索してみたら、社会人経験者採用は「1か月前から勉強した」「ノー勉で受かった」という方もけっこういました。私は前年秋から準備を始めたので、かなりの慎重派、じっくりタイプだったということになりそうです。

ここからは1,200時間の内訳を詳しく紹介していきますね。私は9月から公務員試験の勉強を始め、受けた市は次のような試験日程でした。

  • 6月 筆記試験
  • 7月 一次面接と論述試験
  • 8月 二次面接

1,200時間は、勉強を始めた9月から6月筆記試験までの10か月間の勉強時間です。

では、9月からどのような勉強を進めて合格に至ったのか、序盤・中盤・終盤の3つの時期に区切って紹介します。

序盤(9~11月)300時間

私は9月から公務員試験の勉強を始めました。社会人経験者採用を知り、調べていくうちに「いけるかも!」と思い、勉強をスタートしています。

勉強時間と内容

  • 平日 2時間
  • 休日 7時間

9~11月の3か月間で、ざっくり300時間です。

勉強は「同じ問題を何度も繰り返す」という王道スタイルでいくことにしました。必要科目と使用教材は次のとおり。

  • 政治系 スー過去
  • 経済系 スー過去
  • 社会系 新聞、速攻の時事
  • 現代文 LECの文章理解過去問
  • 英語  速読英単語(必修編)、LECの文章理解過去問
  • 数的処理 畑中本
  • 判断推理 畑中本
  • 資料解釈 なし

このうち「毎日、スキマ時間に速読英単語必修編を1題やる」以外は、暗記科目と計算科目(経済、数的、判断など)を交互にやるようにして進めました。

現代文、資料解釈はこの時点ではノータッチです。

また、上記以外にも参考書系で手を出した教材がいくつかあります。民法の実況中継とかですね。しかし、読むだけのスタイルは自分にいまいち合わず、結局スー過去しか使いませんでした。

読むだけだと眠くなっちゃって…

テキストの進め方はこちらでも書いています。

合わせて読みたい→【働きながら独学で合格】公務員試験に独学で受かるための勉強の仕方

勉強の質は低かった

お恥ずかしながら、この時期はいまいち集中し切れず、勉強の質はかなり低いです。

公務員試験はやり始めが一番ツライです。

私は仕事が塾だったので、文章理解や数的処理は取っつきやすい方でした。もともと英数国の方が得意でしたしね。一方、民法・行政法・経済学などの科目は完全に素人。社会科目は苦手でした。

「スー過去で、分からないところを飛ばしながら進めているけど、本当にこの勉強法で合ってるのかな?全然身に付いている気がしないんだけど…」と日々疑心暗鬼。

そんな心配な気持ちを常に抱えているので、勉強中も注意力散漫。途中で寝落ちしたり、テレビを見たりとダメダメでした。

ただ、後から振り返ると、こういうダメダメな時期にもがけるかどうかが、合格の最重要要素だったなあと思います。

というのも、公務員試験の勉強は、後になればなるほど、どんどんラクになっていくからです。

同じテキストを2周、3周と数をこなしていくうちに、分からないなりになんとなく全貌が掴めてくるし、〇がつくことも増える。これまでバラバラだった点と点がつながってくるから、楽しい。

勉強は嫌いでも、分からなかったことが分かるようになることが嫌いという人はいません。

いかに序盤を乗り切れるかが、
合格の最初で最後の難関!

難関を乗り切るために

私の場合、乗り越えるための支えとなったのは妻でした。悩んでいることを打ち明けたり、勉強して分かったことを聞いてもらったり。

公務員試験を受けようとしていることは、限られた人にしか話せませんでした。あなたもそうかもしれませんね。周りに隠しながら、一人で何時間も勉強していくので、腹を割って話せる人の存在は本当に貴重です。

妻がいなければ勉強を続けられませんでしたので、合格もできなかったと思います。

中盤(12~3月)500時間

勉強時間と内容

この時期の勉強時間は次のとおり。

  • 平日 2.5時間
  • 休日 7時間

4か月間でざっくり500時間です。

勉強内容は序盤と同じです。

軌道に乗り始める

勉強のペースが掴めてきて、やっと成長が感じられるようになります。

ここまで長かった…

序盤戦は本当にツライ一方、この時期はちょっとずつ理解できることが増えるので、勉強を続けられないという悩みは弱まります。

とはいえ、今のペースで間に合うのか?という恐怖は常についてまわります

同じ問題を何周も行う戦略をとる場合、基本的にペースは二次関数的に加速していくはずですが、その増加率までは読めないんですよね。

この時、妻には「筆記でダメだったらまた来年受けるよ」と言っていましたが、内心では「今年受からなかったら終わる」と思って勉強していました。

10か月勉強してダメなら、もう1年の猶予があってもダメだろうと思っていたからです。10か月を頑張れないなら、次の1年間も頑張れない。そういう考えでいました。

幸い、3月中旬頃には必修問題や頻出問題を確実にマスターでき、過去問500を使った演習に入りました。

同時に、現代文と英語は、交互に「毎日1題」をノルマにして勉強を始めました。

終盤(4~6月)400時間

勉強時間と内容

この時期の勉強時間は次のとおり。

  • 平日 3.5時間
  • 休日 7.5時間

2.5か月間(6月中旬が試験だったため)で、ざっくり400時間です。

勉強内容は次のとおりです。

  • 過去問500
  • 現代文と英語 毎日1題
  • 速攻の時事

ラストスパート

試験まで残り3か月を切り、ラストスパートモードに入りました。

どの科目で何点とるかというイメージも固まってきました。

私は「社会より英数国(文章理解・数的処理・判断推理)が好きだからそっちを確実に加点だな」と序盤から考えていましたが、その通りになりました。

社会系の勉強で煮詰まったとき、SNSやYoutubeではなく、数的処理や判断推理に「逃げる」ことができ、勉強時間を減らさずに済んだかなと思います。

失敗は無駄じゃなかった

終盤に一番集中力を高めた要因は、なんといっても、これまで失敗を積み重ねてきたことからくる自信でした。

失敗による自信…?
成功じゃなくて?

もちろん成功も大事ですが、私の場合、教材選びも、勉強の仕方も、順風満帆とはいかず失敗を積み重ね続けた方だと思います。

でも、その失敗があったからこそ、自分に合った勉強の仕方で、確実にゴールに近づいていると自信が持てました。

そんなわけで、1,200時間の勉強の末、合格しました。

ただ、実際には出題範囲以上のことを激しくやりすぎていたので、さすがにもっと少ない時間でも合格はできていたんじゃないかなぁと思います。笑 →【働きながら独学で合格】実際に受けてわかった公務員試験の社会人経験者採用

あとこれは余談ですが、この年は働いていた塾の生徒たちの合格結果もよかったです。自分も受験生だった分、以前より親身になって子供たちに寄り添えて、結果につながったのかもしれません。笑

まとめ 質を上げるには時間が必要

今回は公務員試験合格に必要な勉強時間を紹介しました。

改めて振り返ってみると、「時間より質が大事だけど、質を上げるには時間が必要」という原則に気づかされます。

そういう意味では、1,200時間という数字よりも、質を高めるために要した序盤の300時間という数字の方が重要ですね!その頑張りが、必ず次につながります。

それではまた!