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授業についていけない教科ランキング~!!
1位 数学(算数)
2位 英語
3位 その他
みなさん予想通りの結果ではないでしょうか。
理科や社会は、暗記が重要な教科といわれています。一方、数学は“考え方”が重要な教科といわれており、途中から逆転することが難しいとされています。
今回は、「数学の授業についていけない」ときの作戦を紹介します!
★この記事はこんな人におすすめ
- 数学のテストの点数が低い
- 学校で数学の授業についていけない
- 自分は勉強ができる方だったので苦手な人の気持ちがわからない
★この記事を書いた人
- 塾長のらいむら先生です
- 国立大教育学部を卒業
- 大手個別指導塾で1,000人以上の生徒さんを指導
もくじ
数学の3つの特性
数学は考え方を理解することが重要な「積み重ねの教科」といわれており、次の3つの特性があります。
- 覚えることは少なくて済むよ!でもちゃんと理解していないと点数がとれないよ!
- 新しく習うことは、これまで習ったことのレベルアップ版だよ!
- 途中から逆転しにくいよ!
…?
どういうことっすか?
詳しくみていきましょう!
①覚えることは少なくて済むよ!でもちゃんと理解していないと点数がとれないよ!
年号や語句を答える問題(一問一答といいます)は、暗記さえしていれば点がもらえますが、数学はそうはいきませんよね。
覚えることが少ないので勉強量が少なくて済むと思いきや、理解できなければどれだけ勉強量が増えても点に結びつかないという性質があります。
②新しく習うことは、これまで習ったことのレベルアップ版だよ!
数学は、新たに習ったことを次の単元でも使います。
例)中1で「正負の数」を習う
→ マイナスが使えるようになり、次の「一次方程式」が理解できる
→ 方程式が使えるようになり、次の「比例・反比例」が理解できる
そのため、どこかで少しつまずくと、次も少しつまずきます。
そうそう、いつの間にか全然わかんなくなっちゃったんだよ
少しのつまずきが積み重なって「授業についていけない」に発展していきます。
③途中から逆転しにくいよ!
積み重ねの教科の怖いところは、一度授業についていけなくなると、途中から逆転しにくいことです。
なんとか逆転しようと日々がんばっても、学校の授業もどんどん進んでいきます。
下りのエスカレーターを下から駆け上っていくようなものです。なかなか巻き返せません。
「授業についていけない」恐ろしさ
毎回の授業で得るもの
生徒さんが「授業についていけないかも」と感じているなら、ほぼ確実に、授業についていけていません。
少なくとも、その3か月以上前からついていけなくなっている、と考えた方がよいでしょう。
こうなってしまうと、毎回の授業で得るものは知識や知恵ではなくなり、次の3つとなります。
- 不安
- 疑問
- 自分への不信感
数学の授業はほぼ毎日あるので、すぐに数学が嫌いになります。そのことによって自信をなくし「自分が嫌い」にもなりかねません。なんとかしてあげたいですよね。
「あぁ、自分は数学に向いていないんだ。センスがないから仕方ない」と落ち込み、「数学なんてわからなくても生きていける」となぐさめ、高校では「数学を使わない道を目指そう」となる人が増えます。
子供たちには無限の可能性がある
確かに、数学なんてわからなくても、幸せに生きていくことはできるでしょう。でも、ちょっと待ってほしいんです。日本人ならほとんどの人が習っているものを理解しないまま終わるって、なんだか悔しくないですか。もったいなくないですか。そして何より、もし数学ができないことが将来の道を閉ざしているとしたら、すごく嫌じゃないですか?
私は嫌です。本当に、子供たちには無限の可能性があるからです。塾をやっていると、信じられないような成長をする子が、毎年必ずいました。だから、信じてみませんか、自分は「できる!」と。根拠のない自信でも大丈夫です。結果が出るのはそれからです。
それに、1本しかなくて仕方なく選んだ道より、いくつか選べるうちから選んだ道の方が、長い目で見れば大きく成長できるのでは、と思います。
まだ間にあう!途中からの逆転プラン
つまずいたところまで戻って学ぶ?
逆転プランを立てる場合、一般的には「つまずいたところまで戻って、そこから学び直すのがよい」と言われますが、数学が苦手な生徒さんには、絶対におすすめしません。走るのが嫌いな人に「42.195kmを最初から走りましょう!途中で歩いてもいいですから!」と言っているようなものです。ゴールが遠すぎて気持ちがついていきません。続けられず、結局失敗しがちです。
大事なことは「自信」
「授業についていけない」生徒さんに一番大事なことは「自信」です。そもそも成績が伸びる生徒さんは、成績が伸びると思って勉強しています。シンプルですが、これが真理です。
「数学なんて理解できるわけないよ~」という後ろ向きな気持ちを取っ払うこと。錯覚でもいいので「あれ、もしかしたら、ちょっと数学わかるかも」、こういう感覚を増やすことが大事です。
そのためには、つまずいたところまで戻るのではなく、目先のテストの点数を上げる勉強をするのが一番です。もちろん、完璧には理解できませんので、今の力でわかるところに絞ったり、本来は理解が必要だけどとりあえず暗記で対応してみたり、邪道も含めて点数を上げる。それによって自信を得ること、数学というマラソンを走る気持ちにさせることが、一番大事です。
1月はチャンス
学年にもよりますが、基本的に1月はチャンスです。なぜなら、2月や3月のテストでは、図形・統計・確率といった内容がメインになるからです。これらの単元は、その前に習った内容(一次関数など)と関わりがありません。野球とサッカーくらいの違いがあります。
また、具体的な点数アップ作戦は個別に異なりますので、家庭教師や個別指導の塾など、数学をちゃんとわかっている人を頼りましょう。しかし、相談した結果、もし「つまずいたところまで戻りましょう~」と言われたら、別のところに頼んだ方がよいと私は思います。費用も安くありませんので、勉強が苦手、数学が嫌いといった生徒さんの気持ちを分かってくれる方にみてもらいましょう。
まとめ
- 苦手な生徒さんは、安易につまずいたところまで戻らない。
- プロを頼るときは、数学をよく知っているだけでお願いするのではなく、苦手な生徒さんの気持ちを分かってくれることも重視する。
数学なんかに道を閉ざされないために、正しいやり方で進んでいきましょう!