やってはいけない勉強法ベスト3!中学英語の正しい勉強の仕方を解説

勉強の仕方シリーズ、今回は中学英語のやってはいけない勉強法です。ランキング形式でベスト3を発表します!やってはいけない勉強法から、正しい英語の勉強の仕方を学んでいきましょう。

 

★この記事を書いた人

  • 塾長のらいむら先生です
  • 国立大教育学部を卒業
  • 大手個別指導塾で1,000人以上の生徒さんを指導
  • 政令指定都市の公務員試験に合格経験あり
  • 自分の知識や経験が誰かの役に立ったら嬉しいな~と思い、ブログを書いています。
  • 得意なこと…高校入試・大学入試・社会人経験者の公務員試験・株式投資・ダイエット

 

「英語が苦手」を絶対に避けたい理由

そもそも、英語はニガテになってしまうことを絶対に避けたい教科です。好きになるメリットが大きい教科ともいえますね。理由は以下の2点です。

  • 英語は入試の必須教科
  • 英語は積み重ねの教科

 

入試の必須教科

英語は、高校入試はもちろん、大学入試でも必須の教科です。進学を考える場合、英語は避けて通れないのです。

高校入試では、私立の場合、3教科で受けられる学校が多いです。もちろん英語は必須で、理社がナシの学校が多いです。

大学入試では、文系と理系で教科数やレベルが変わります。例えば、文系なら数学と理科がなかったり、理系なら国語と社会がなかったりします。しかし、英語はどちらにも必須です。

英語は入試で絶対出てきますので、ニガテになるわけにはいかない教科です。

 

積み重ねの教科

英語は、数学と同じで「積み重ねの教科」です。積み重ねの教科とは、次のような特徴をもつ教科のことを言います。

  • 覚えることは少なくて済む
  • ちゃんと理解していないと点数がとれない
  • 新しく習うことは、これまで習ったことのレベルアップ版
  • 途中から逆転しにくい

英語は単語が多いので覚えることが多いようにみえます。一方、中学英語の文法や語法で覚えることは意外に少なく、例文やフレーズの中で自然と覚えられるものがほとんどです。また、基本単語や基本文法の蓄積がないと次に進めないという点は、まさに積み重ねの教科といえます。一度つまずいてしまうと本当に修復が大変なので、英語はニガテを作らずに走りぬきたいですね。

あわせて読みたい ⇒まだ間に合う!「数学(算数)の授業についていけない」ときに絶対にやってはいけないこと

 

中学英語やってはいけない勉強法

さて、ここからは、中学英語でやってはいけない勉強法ベスト3を紹介していきます。

 

第3位!

  • 英文の上にカタカナで読み仮名をふる

第3位は「英文の上にカタカナで読み仮名をふる」です!英語が本当に苦手な生徒で、たまに教科書などの英文の上に、カタカナで読み仮名をふっている場合があります。↓のような感じです。

  • アイ ライク テニス
  • I like tennis

みんなの前で読むときに困らないように書いている場合が多く、苦手ながらもなんとかしなきゃ…という姿勢は◎です。しかしながら、これでは英文ではなくカタカナの方を読んでしまうため、英文を読めるようにはならないんですね。

 

英語の学習のゴールとは?

英語の学習のゴールとは、英文を英語のまま理解できるようになることです。

どういうことかというと、例えば I am Bob. という文章を読んだとき、「私はボブです。」とすぐ頭に浮かぶか、または頭にすら浮かばずいちいち訳さないと思います。それこそが、英文を英語のまま理解しているということです。わざわざ次のように考えたりはしないでしょう。

  • Iは「私は」
  • amはbe動詞で、前後が名詞ならそれらをイコールの関係にする。訳すときは「~です」
  • Bobは大文字から始まっているから人名などの固有名詞
  • 以上より、この英文は「私はボブです」と訳されることが望ましい!

これでは試験時間がいくらあっても足りなくなりそうですね。もしも、このように立ち止まって考えないと訳せないなら、その英文はまだ英語のまま理解できていない、ということになります。これでは点数は伸びません。英語ができるようになるということは、英文を英語のまま理解できるようになることを指します。そしてそのためには、次の2ステップが必要となります。

★英語学習の2ステップ

  • ①英文を理解する(単語、語法、文法、構文)
  • ②英語のまま理解できるようになるまで練習する

よくやりがちな英語の勉強は、2ステップのうち①だけで終わってしまうことが多いです。つまり、単語の意味や文法を確認し、正しい訳ができたら、それで終わってしまう状態です。英語の点数を伸ばすためには、ここからさらに一歩、②の、英語のまま理解できるようになるための練習が必要です。

どんな練習をすればよいかというと、答えはランキング第1位の発表のときにご紹介しますね。

 

第2位!

  • 英単語の練習をしない

第2位は「英単語の練習をしない」です。先ほども述べたように、中学英語で覚える文法事項はそんなに多くありません。逆を言えば、英語全体で学ぶことのうち、英単語の占める割合が非常に大きいということでもあります。それなのに、英語の勉強でやることといえば、文法や長文読解ばかりになっていないでしょうか。塾でもそのようにしているところが多いです(保護者さんの希望でそうしている場合もありますが)。まずやるべきことは、英単語の練習です。

 

単語練習のゴールとは?

単語練習のゴールは「英単語を見て意味が即答できること」です。ですので、まずは読めて意味がわかればOK、書けなくても全然OKなんです。練習の仕方は、長くなりますのでまたの機会に書いてみます。

  • 単語練習のゴールは、英単語を見て意味が即答できること

あわせて読みたい ⇒英単語の覚え方(作成中)

 

第1位!

  • 音読しない

堂々の第1位は「英文を音読しない」です!せっかく英語の勉強をしているのに英文を発音していなかったり、なんならお気に入りの音楽なんかを聴きながら勉強してたりするのは、すごくもったいないことなんです。

 

音読の効果

先ほど「★英語学習の2ステップ」では、英文が理解できるようになったら、今度はその英文を英語のまま理解できるようになるまで練習しましょう、と書きました。この練習とは、音読のことを指しています

訳し方と和訳が頭に入った英文は、まず5回、音読してみましょう。最初の5回は、読むのがやっとで、読みながら和訳を頭に浮かべる余裕はないと思いますが、さらに5回、もう5回、と続けていくうちに、少しずつ英語のまま理解できる範囲が広がっていくのが感じられるはずです。

音読による練習を続けていき、英語のまま理解できる英文が増えてくると、初めて見る英文でも、似た形の英文であれば、英語のまま理解できるようになります。一瞬で和訳が完了するので、長文読解のスピードが飛躍的に向上します。メリットだらけですね。小さくつぶやくだけでも十分効果がありますので、細かいことは気にせず、訳し方と和訳が頭に入った英文を、まず5回、音読してみましょう。

 

発音がへた?

音読がイイよという話をすると、いや音読とか恥ずいんすけど…という顔をする生徒さんが多いです。公立中でも、クラスに何人かはキレイにスラスラと英語を話せる子がいるものです。ハーフだったり、帰国子女だったり、昔ECCジュニア通ってたり。そんな中、日本人的発音で英語を話すというのは、確かにちょっと気が引けるのも無理はありません。

でも、少々発音が違っていても、何も問題ありません。もちろん、正しい発音で流暢に話せたらスゴイのですが、究極、英語のテストで点が取れて、英語でコミュニケーションがとれるなら、それでOKじゃないですか?日本人的発音でも、テストで点は取れるし、外国籍の方にもふつうに通じます。

皆さん、カタコトで日本語を話す外国の方がいて「うわ~、この人、日本語ヘタだな~!」って思います?一生懸命に話す姿勢に、ちょっと好意すら抱くのがふつうではないでしょうか。それと同じで、日本語が母国語の私たち日本人は、別に発音が違っててもいいんです。むしろ誇るべきです。堂々とJapanese-Englishを喋っていればいいんです。だって通じるんだから。

ということで、発音はぶっちゃけどうでもいいです。安心して音読練習に励んでください。発音の質にこだわる前に、音読の量にこだわりましょう。

 

番外編

英語が本当に本当に壊滅的にできないという生徒さんは、最初に踏むべきステップを飛ばしていないか確認してみましょう。具体的には次の2つです。

  • アルファベット大文字・小文字をすべて読み書きできるか
  • ローマ字の読み方が分かっているか

ローマ字読みができないと、単語の暗記効率が極端に悪くなってしまいます。

 

まとめ 言葉を覚えるにはしゃべるのが一番

ランキングベスト3、いかがだったでしょうか。

わたし音読やってた!という生徒さん、本当に効果がありますので、自信をもって続けていってくださいね。

単語も音読もめんどうなんだよなぁ…という生徒さん、その気持ち、すごくよくわかります。だからこそ、絶対効果的だから!っていうか他に方法ないから!信じて突き進め!と背中を押してあげたいです。

私たちが自然に日本語を使うことができるのは、何か特別な才能があったから…ということではなく、単純に、日本語を使い続けてきたからです。もし、英語を使い続けていたとしたら、日本語ではなく英語を話せるようになっていたことでしょう。

言葉を覚えるには、しゃべるのが一番!文法や長文読解の問題より、単語や例文の音読にこそ、時間を割いていきましょう。