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今回は、中学校の定期テストと実力テストのちがいをみていきましょう!
えっ、どっちも同じようなものでしょ…?
中身は全く異なるテストです!
対策の仕方も変わります。
どちらも40~50分かけて行う点は同じですが、中身や性質は全く異なるテストです。やみくもに勉強するのではなく、それぞれのテストのちがいを知ることで、効率よく攻略していきましょう。
★この記事を書いた人
- 塾長のらいむら先生です!
- 国公立大学教育学部を卒業後、大手個別指導塾に8年間勤務。1,000人以上の生徒さんを指導。
定期テストは○○が大事、実力テストは○○が大事
はじめに結論から言いますと、次のとおりです。
- 定期テストは受ける前が大事。
- 実力テストは受けた後が大事。
では、なぜこのような結論になるのかを、5つの項目に分けて解説していきます。
- テスト範囲
- 問題の難しさ
- 内申点への影響
- 答案返却
- その他
こちらも先に結論を書きますと、次の表のとおりです。
定期テスト | 実力テスト | |
---|---|---|
大事なのは | 受ける前 | 受けた後 |
どんなテスト? | 授業の内容をちゃんと理解できているか?を確認するテスト | 明日が受験本番だとしたら、何点取れるか?が分かるテスト |
テスト範囲 | せまい | 広い |
問題の難しさ | 基礎中心 | 基礎~応用まで |
内申点への影響 | 大 | 小 |
答案返却 | 早い | 遅い |
重要性 | 超重要!!全力で戦うべし!! | 定期テストほど重要ではないが、復習やニガテ発見には最適 |
1.テスト範囲
定期テストでは、ここ2~3か月の間に習った内容が出題されます。
授業の内容をちゃんと理解できているか?を確認するテストであるともいえます。
授業中やテスト範囲表などに出題のヒントがあることも多いです。
そのため、どんな問題が出るか対策が立てやすく、直前の勉強が点数アップに直結しやすいテストであるといえます。
あわせて読みたい ⇒ワークは〇周!?定期テスト対策はこれをやれ!
一方、実力テストでは、テスト範囲はこれまで習ったものすべてです。
実力テストって、何が出るか分かんないんだよな~
その通り。そのため、明日が受験本番だとしたら、何点取れるか?が分かるテストであるともいえます。
全分野まんべんなく出題されますので、的をしぼりにくく、テスト直前に急いでなんとかしようとするものではありません。
2.問題の難しさ
定期テストは、基礎的な問題が中心です。
というより、そもそもテスト範囲があまり広くないので、応用問題が出てもワークに載っているものとほぼ同じ問題になることも多々あり、解き切れる率は高いです。
平均点は60~70点くらいです。
授業の内容が把握できているか?をみるテストであるといえます。
そういえば授業の感想を書けば点がもらえる先生もいたなぁ
一方、実力テストでは、基礎から応用まで幅広く出題されます。
出題パターンも豊富で、応用問題は長い問題文と図・表・グラフがセットになっていることが多く、複数の情報を処理する能力が求められます。
平均点は定期テストより低く、50~60点くらいです。
3.内申点への影響
定期テストは、内申点に大きく影響します。
そして中1から中3まで各学年の最終内申は、高校入試の結果判定に使われます。
内申点がどれくらい評価されるかは、都道府県や学校によって様々ですが、だいたい入試結果の30~40%は内申点で決まると思っておくとよいでしょう。
これ、けっこう大きいです。入試の点数の三分の一くらいは、当日の試験を受ける前にもう決まっちゃってるっていうことですからね。
内申点、めっちゃ重要!
その内申点を決める要素である定期テストも、もちろん重要です。
良い内申点をとるためには、授業態度や提出物も大事ですが、結局は定期テストの点数がとれなければ内申点もとれません。
あわせて読みたい ⇒内申「3」は真ん中じゃない!内申「4」以上を目指そう
一方、実力テストは、内申点への影響がありません。
そのため、定期テストより重要度が低いです。
もちろん、先生たちも人間なので、実力テストで良い点をとっていれば「ちゃんと理解できているな!」という印象がもたれ、内申点もよくなりそうではありますが、そもそも実力テストは難しいです。
まずは、良い点数を狙いやすい定期テストの点数アップを目指すようにしましょう。
4.答案返却
定期テストは、テスト後の次の授業など、だいたいテストから1週間くらいで答案が返却されます。
正答率の低かった問題は、授業中に先生が解説してくれたりもします。
一方、実力テストは、答案返却・解答返却が非常に遅く、テストから1か月以上あとになることがふつうです。
授業中に解説されることもありません。
そうそう、忘れかけた頃に答案が返ってくるんだよね~
そのため、「やりっぱなし」になりやすく、何のために受けたのかわからくなりがちです。
実力テストは、これまでの全範囲から出題されるので、どの単元があやしいのか、何がニガテなのかを発見するには最適なテストになっています。
5.その他
定期テストは、各クラスの進み具合に差が出ることなどにより、試験直前で範囲が短くなることがあります。
もともとそんなに広くないのに、さらに短くなるとなれば、良い点数をとる大チャンスです。
…が、どちらかというと、チャンスになったというより、ピンチがなくなったと感じる生徒さんが多いのが実情です。
テストに追われるのではなく、自分からテストを追う勉強スタイルを身に着けてほしい!
まとめ
まとめると次のとおりでした。
定期テスト | 実力テスト | |
---|---|---|
大事なのは | 受ける前 | 受けた後 |
どんなテスト? | 授業の内容をちゃんと理解できているか?を確認するテスト | 明日が受験本番だとしたら、何点取れるか?が分かるテスト |
テスト範囲 | せまい | 広い |
問題の難しさ | 基礎中心 | 基礎~応用まで |
内申点への影響 | 大 | 小 |
答案返却 | 早い | 遅い |
重要性 | 超重要!!全力で戦うべし!! | 定期テストほど重要ではないが、復習やニガテ発見には最適 |
定期テストは、問題が比較的やさしめで、点数をあげやすい。内申点への影響が大きいため、超重要!!絶対に落とせないテストです。中1の最初の定期テストから、もう高校入試は始まっています。
実力テストは、問題が難しく、点数をとりにくい。内申点への影響が小さいため、定期テストほど重要ではないが、復習やニガテ発見には最適。
というわけで、勉強がニガテだ!という生徒さんは、
実力テストは完全無視!
定期テストの点数をあげる勉強に特化しましょう!
定期テストでそこそこ点数がとれてきた!という生徒さんは、実力テストのための勉強(=受験勉強)を取り入れてみましょう。何をすればよいかわからないなら、漢検や英検で良いです。
受験直前にはみんな受験勉強をするので差がつきませんが、今から始めれば確実に差がつきます。勉強のスタートにフライングはありません。先の景色を見に行きましょう!