絵本の読み聞かせ いつから?効果ある?実例を紹介

こんにちは!らいむら先生です。今回は小さい子供への絵本読み聞かせの効果について、実体験をふまえてご紹介します。

★この記事はこんな人におすすめ

  • 絵本読み聞かせの効果が知りたい
  • 絵本読み聞かせを始めてみたい

私は、息子が生後6か月の時から、3歳までに1万冊読むことを目標に、絵本読み聞かせのカウントを始めました。

現在、息子は2歳3か月で、絵本カウントは約9,000冊です

※追記 2022年9月末、2歳6か月で1万冊達成!!

実際に1万冊の読み聞かせを行ったパパ目線で書いた記事です。結論から言えば、絵本読み聞かせは生後6カ月頃から十分可能です。

子どものために何かできることはないか?と悩むパパさんや、心優しい子に育ってほしいと願うすべての方にとって参考になる記事だと思います。

なぜ「絵本読み聞かせ」なのか?

まずは、なぜ0歳児に絵本の読み聞かせを行うことにしたのか、その理由やきっかけをお話しします。

脳の発達は幼少期に決まる

ヒトの脳は0歳~3歳くらいまでの間が最も成長するといわれています。

もちろんこれ以降もぐんぐんと成長は続きますが、脳にとって特に効果が大きいのがこの時期です。

後からどんなにお金を積もうが、決して返ってこない脳の成長のボーナス期間

せっかくなら脳の発達に良いことをしてあげたい!と思い、始めたのが絵本の読み聞かせでした。

絵本の読み聞かせじゃなくても、“子どもの自己肯定感を育む親子の関わり”なら何でもよかったんですが、ぶっちゃけ、本読んでたら賢くなりそうじゃね?と思ったことが決め手です。笑

ペンは剣よりも強し!

あと絵本という“モノ”があった方が長続きしやすいかな?と思ったのも理由の1つです。

手遅れと感じた生徒たちの共通点

0歳~3歳の間に読み聞かせしたら賢く育つかも!と私が考えるようになった背景には、学習塾で働いていた経験が影響しています。

私は個別指導塾で塾長(教室長・校舎長)を8年ほど勤めていました。その塾は進学塾というよりは補習塾で、お客さんとなる生徒は、学力が平均以下・低学力層の子がメインでした。

勉強が苦手な子を平均以上に引き上げるタイプの塾ですね。

そこに来る生徒のうち、年に何度か「この生徒はうちでは厳しいかな…」「正直ちょっと手遅れかな…」と感じてしまうことがありました。そういった生徒たちの共通点は、圧倒的に国語力が低いことでした。

例えば、学年は中3だけど、国語力は小6レベルの生徒がいます。こういう生徒は、中学校の授業が理解できません。1対1でかみ砕いて教えられて、やっと少し理解できます。

塾の中であれば、一応、その子が理解できるレベルに下げて勉強できますが、結局は焼け石に水。そこから中学校のレベルまで追いつくことは至難の業です。

何より、私は、理解力や語彙力に乏しい生徒たちを「かわいそうだな」と思ってしまったんですよね。この子はこれから先、きっと苦労することも多いだろうな…と。

一方、国語力が高い生徒は、言葉の理解力が高いので、成績も伸びやすいです。

国語はできるけど他の教科はニガテという生徒は、教える側の言うことを吸収できる土台(=国語力)が整っているので、かなり伸びやすいです。

塾からすると、国語力はあるけど成績が振るわない生徒は、入塾してくれたら超ラッキーです。面白いように成績上げられるので。笑

塾でこのような経験をしていたので、子どもの国語力を上げるための関わりには非常に興味関心があり、読み聞かせをやろう!と決心しました。

親のエゴ?

塾の経験に関連して、ちょっと小話を。

塾には、子どもに自分の要望を押し付ける親がいっぱいいました。

子どもが全く望んでいないのに中学受験をさせたがる親なんかは、その典型ですね。

もちろん、こういうケースはうまくいきません

受験も、親子関係も。

結局、子どもの人生は子どものものであって、親がエゴを出すとろくなことがない

この当たり前の事実を、私たち親は肝に銘じておく必要があるんだろうと思います。いやーこれが難しい…!

そんな制約(?)がある中でも、絵本の読み聞かせであれば、子どもと遊びながら楽しく学ぶことのできる余地があります。

なるほどね!僕もパパのエゴは無視して自分の人生を自由に生きていくよ!(正論)

読み聞かせの効果・メリット

私は子どもが3歳になるまでに1万冊の絵本を読み聞かせました。

実際にやってみて感じた、絵本読み聞かせの効果・メリットは次のとおりです。

  • 親子のコミュニケーションになる
  • テレビやスマホの時間が減る
  • パパも参加しやすい
  • 子どもの成長を感じられる
  • 国語力が向上する

親子のコミュニケーションになる

絵本読み聞かせの本質は、親子のコミュニケーションにあります。

子どもの健全な成長に必要なことは、突き詰めれば、愛情や自己肯定感以外にはないでしょう。

子ども自身が、

  • 自分は親から愛される存在だ!と自覚すること
  • 自分は生きる価値のある存在なんだ!と肯定するこ

これに尽きますよね。どんな育児本を読んでも出てきます。

そして愛情を伝えるために、笑顔や、スキンシップや、言葉があるのだと思います。

絵本読み聞かせのゴール・効果もまさにここにあります。

ただ絵本を読めばOKなわけじゃなくて、愛情が伝わることが重要です!

そのために、親が読む文章では次のようなことを気を付けることで、子どもに愛情が伝わる効果的な読み聞かせにできると思います。

  • 声色
  • 抑揚
  • リズム・テンポ
  • 登場人物の読み分け
  • 読んでいる時の表情

読み聞かせ音源は効果ある?

よくYouTubeなどに「絵本の読み聞かせ音源」がありますが、私は使ったことがありません

上記のとおり、絵本読み聞かせの本質は親子のコミュニケーションだと考えるからです。

もちろん、単にBGMとして使うならアリだと思います。

より効果的なものを望むのであれば、直接触れ合って読み聞かせましょう!

テレビやスマホの時間が減る

絵本読み聞かせがあることで、相対的に子どもがテレビやスマホを視聴する時間を減らせると考えます。

子どもを無視してずーっとスマホばっかりいじっている親がいたら「子どもがかわいそう」と感じるかもしれません。私もそう思います。

子どもといるときは、なるべく避けたいですよね。

何より、大人はテレビやスマホから学ぶこともできますが、まだ思考力のない子どもの脳にとって、テレビやスマホからの情報は害となる危険が高いです

テレビやタブレットを1日中見せていたら、子どもが全く喋らなくなってしまった、という例もあります。

本来、人間のコミュニケーションは双方向であり、言葉そのものより、相手の表情や声の調子から得る情報の方が多いものです(メラビアンの法則)。

表情や声から機微を察知する感覚に乏しい小さな子どもが、画面を通した一方的な情報を浴びせられ続けたら、ふつうのコミュニケーションに支障がでるのも当然な気がします。

絵本の読み聞かせであれば、親が子どものリアクションを拾いながら進めることもできます!

もちろん、テレビやスマホから学べることもいっぱいありますので、完全に断つ必要もないと思います。

親のストレスになってもいけないですしね。

そのため、テレビやタブレットは「1日60分まで」など、ルールを決める等して付き合うようにしましょう。

このあたりは次の本の内容が参考になりました。筆者は完全にテレビ断ちをしていたようです(すご!)。

我が家では「おかあさんといっしょ」や「ピタゴラスイッチ」を、親子で楽しんで観ています。

あと食事のときは必ずテレビを消しています。これもコミュニケーションが生まれやすいからという理由です。

パパも参加しやすい

絵本読み聞かせであれば、パパも参加しやすいです。

読み聞かせを始める前、私は割と本気で「子どもと遊ぶっていってもさぁ、まだ言葉も分からないし、反応もないし、どうしろと?」と思っていました。

圧倒的なダメパパ…!笑

母親の方が子どもと接する時間が長い家庭が多いので、パパが思うように育児・子育てに参加できない…という場合でも、絵本の読み聞かせは参戦しやすいです。

本を読むというゴールがあるので、パパにも分かりやすいんですよね。

もちろん、最初は上手く読めずに戸惑うと思います。

0~1歳向けの本だと擬音語が多いので、パパに下のきょうだいが居なかったりして、乳幼児と接する経験に乏しいと、なかなか苦戦します。

でも大丈夫!慣れます。

母親だって、最初から母親だったわけじゃありません。

子どもと真剣に向き合っていくことで、母親になっていったわけです。

パパも同じです。

時間的な制約があったとしても、パパなりに子どもと向き合っていく中で、徐々にパパになっていけばいいんじゃないかと思います。

子どもの成長を感じられる

これが最大のメリットかもしれません。

読み聞かせをしていなくても、子どもはぐんぐん成長していきます。

でも、毎日何冊も絵本を読んでいくと、より一層、成長を感じられるようになります。

読み聞かせは、だいたい6か月くらいから始めると良いと思います。

この段階では、破れない材質の本しか使えません。そこから少しずつ、

  • ふつうの紙の本でも大丈夫になって、
  • 文字が多くなっても大丈夫になって、
  • 飽きずに最後まで読めるようになって、
  • 本の中の言葉が話せるようになって、
  • 自分から絵本を要求するようになって、
  • 絵本で得た知識を実生活で使えるようになって、

…うぅ、思い出すと泣いてしまう。涙

毎日毎日、読み聞かせをしてきたご褒美かなと思っています。笑

国語力が向上する

私は、絵本読み聞かせを1万冊行ったことで、子どもの国語力が向上したと考えます。

そこまで言い切れるものじゃないのでは?

いいや、言い切れます!

もちろん絵本読み聞かせだけで国語力が上がるわけではないですが、効果絶大であったと確信しています。

極めつけは、絵本読み聞かせを初めて1年半、息子が2歳0か月のときです。

文字はまだまだ読めません。

そのはずなのに、絵本を見て、全文を音読し始めたんです。

絵本1冊の半分以上を丸暗記していました。

正直、震えました。

この子めっちゃ聴いてるやん!ちゃんと届いてるやん!って、すごく嬉しかった。

この文章を書いている今も鳥肌&涙目です。笑

他の子もこれくらい喋れるものなのか、気になって友達の保育士さんに会って聞いてみたところ、同じ生まれの子と比べると言葉の量はかなり出る方で、なにより発音が非常にきれい(意味の分かる言葉を喋れる)だそうです。

特に、男の子でこれだけ早く喋れるのは珍しいと。

これはもう、ひとえに読み聞かせの効果だといえるのではないでしょうか!

ちなみに音読した本はこちら↓。ドバッ、ドボッ、チョイチョイ…とか、子どもが好きな音がいっぱい出てくる、楽しい本です。

参考図書

0~3歳までの教育本で、特に参考になったのはこの2冊です。

 

◆3歳までに絶対やるべき幼児教育

先ほども紹介した本です。「1万冊」という数値目標はこの本から仕入れました。

本を読む限り、一般的な教えとは一線を画すものが多く、筆者はけっこうクレイジーな方なんだろうなぁ、と思いました。笑

その分、他の本には書かれていないエピソードが非常に参考になり、面白かったです。

 

◆コミック版「語りかけ」育児

絵本の読み聞かせをスタートする前に、セットで読んでおきたい本です。

語りかけの手法と、各成長過程で注意すべきことが詳細に載っています

年齢の設定が「誕生~3か月まで」「3か月~6か月まで」と細かい点も、実践しやすく◎。

読み聞かせ1万冊の道のりは非常に長いです。

特に0歳~1歳のうちやスタート当初は、子ども側の受け入れ態勢が整っていないので、うまくいかないことが多いです。

そんなときでも、読み聞かせ本来の目的を見失わないよう、指針となってくれた良書です。

おまけ お金のこと

絵本を何冊も買うと、すごくお金かかるんじゃない?

らいむら家は図書館を利用しました!

毎日毎日、同じ絵本では、お互いに飽きちゃいますよね。

とはいえ、何十冊も本を買うには、お金とスペースが必要になります。

そこで、うちでは毎週10冊作戦を実施していました。

これは、毎週図書館へ行き、新しい本を10冊借りてくるというものです(そのまんま)。

ちなみに、前の週に借りた10冊のうち、気に入ったもの半分を残して、もう半分を返すので、家には常に図書館から借りた本が15冊あるような感じにしていました。

選ぶ本は親の趣向によって偏りが出ますが、「毎週10冊!」と決めておくと、自分があまり好きじゃない絵本も借りる時があります。

そういう本が意外に子どもにウケたりするんですよね。笑

皆さまも、子どもには親の考える枠を超えて成長してほしいとお考えかと思います。毎週10冊作戦はぜひおすすめです。

お金に関しては、こちらの記事も参考になると思います→ふつうの会社員・公務員が年間200万円貯金する方法

まとめ 読み聞かせは楽しい!

今回は絵本読み聞かせの効果を紹介しました。

ポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 読み聞かせの目的は親子のコミュニケーション
  • 子どもの国語力向上に効果抜群
  • 生後6カ月から開始

程度の差はあれど、読み聞かせをしない理由はないんじゃないかなと思います。

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