働きながら独学で公務員試験に受かるための勉強の仕方

こんにちは!らいむら先生です。今回のテーマは公務員試験の勉強の仕方です!公務員試験は出ている情報が少なく、どうやって勉強したらいいかが分からずにもがき苦しむ方が少なくありません。

「参考書?問題集?どうやって進めたらいいか、全然分かんない!」
「過去問っていつからやり始めたらいいんだろう…」
「忙しくて全然勉強の時間がとれない!」
「やっぱり、独学じゃ無理なのかなぁ…」

このような悩みを抱える方に向けて、独学合格の実例を紹介します。私は民間企業で働きながら、独学で社会人経験者採用枠の公務員試験(政令市の事務職)に合格しました。この記事があなたの合格の手助けになったら嬉しいです。

★この記事で分かること

  • 働きながらの勉強の仕方・進め方
  • 独学の勉強を継続するポイント

★この記事を書いた人

塾長のらいむら先生です。大学卒業後、大手個別指導塾に8年間勤務。9月から独学で政令指定都市の公務員試験(事務職)の勉強をはじめ、翌年8月に一発合格!好きなお菓子はたべっこどうぶつ。

独学のすすめ

いざ勉強を始めてみたものの、思ったように進まず、「独学では無理なのか…?予備校に通ってみるか…?」という考えが頭をよぎることがあります。

確かに予備校で学ぶことも一つの手段ではありますが、私は独学を強くおすすめします。理由は次の4点です。

  • 精神的に成長できる
  • 「働きながら」できる
  • 独学初心者なだけ
  • 社会人経験者採用であれば問題レベルは低め

精神的に成長できる

中高生の時は長時間勉強できなかったという人でも、今やってみれば案外いけちゃうものです。

(いけちゃわないと合格してから苦しみそう)

もちろん誘惑に負けて勉強が手につかない日もあるでしょうけど、負ける要素をとっぱらっていけば勝つ確率を上げられます。私は毎朝カフェに行くことで多くの問題(誘惑)を解決しました。この辺は中高生と大人で大きく差がある点です。

詳しくはこちらの記事→【朝カフェのすすめ】これをやれば勉強が続く!習慣化させるコツ

「働きながら」できる

予備校で出されるとおりにやった方が効率的じゃない?

確かに、最も堅実に合格ラインまでもっていける道です。

しかし、かといって、予備校に通うために今の仕事をカットするのは現実的ではないでしょう。

「働きながら」できるという点で独学が適している、いや独学で行かざるを得ないところです。

まぁそれに公務員試験(特に社会人経験者採用)の場合、受講生のレベル差や目標差(どの分野で何点とって合格ラインに持っていくか)など、個人差が大きすぎて、予備校のような画一的な指導が向くとも限りません

学校や予備校は生徒どうしのレベル差が小さいからこそできる授業形態です。

しかし、公務員試験(特に社会人経験者採用)の場合、受講生のレベル差や目標差(どの分野で何点とって合格ラインに持っていくか)など、個人の差が大きすぎて、一定の「型」にはめ込むような指導は向きません

また、次にあげるような受験戦略を決められるのは予備校ではありません。自分自身です。

  • どの分野が理解しやすくて、どの分野と相性が悪いのか
  • どこに勉強時間を集中させて、どこを捨てるのか

独学初心者なだけ

大学入試の経験者でも、学校や塾(予備校)が勉強の進捗管理をしていたので、実は独学は初心者という場合があります。

初心者なんだから、うまくいかなくて当たり前!

勉強の仕方、リズム、習慣などが身に付くことで、堰を切ったように勉強が進むかもしれません。

私も勉強当初は「仕事の後に頑張って3時間やったのに、今日は2ページしか進まなかった。理解もイマイチだけど明日も早いしもう眠い。問題集残り300ページあるのに、何か月かかるんだ…。あぁ他の科目もやらなければぁぁああ…」と、しょっちゅう落ち込んでいました。笑

初めてで独学なら、まぁこんなもんです。分からないことが分かっただけで良しとしましょう。ちょっとずつ点と点がつながって、理解が進んでいきます

特に政治分野や経済分野は「まだ分からない!よしっ、次!」と、気にせず、立ち止まらず、どんどん先へ進みましょう!

社会人経験者採用であれば問題レベルは低め

社会人経験者採用枠は基本的に専門科目が不要です。また、大卒の一般枠と比べると、教養試験のレベルもだいぶ易しいものと思われます。

出題内容の詳細はこちらをどうぞ→【公務員試験】働きながら合格!社会人経験者採用の実例紹介

筆記が甘い分、面接や論述の占めるウェイトが高くなりますが、筆記試験がネックだという方にとってはチャンスでしかありません。

私はリサーチが甘く、大卒一般枠のレベルで勉強しちゃいました。笑
情報があるかないかは、本当に大きな差があります。涙

問題集の進め方

ここからは独学で勉強を進める上での、具体的な進め方を紹介します!

必要なのは、問題集1冊と過去問

勉強に必要なのは、各分野の問題集1冊と過去問です。

記事の最後に、実際に私も使ってよかったものを紹介しています。そちらが知りたい方は最後までスクロールしてくださいね。

過去問だけじゃダメかな?

問題集も買っとこう!

たいていの過去問は問題数が少なく、解説もペラッペラなので不適です。

これについては、この後「1冊に絞ることのメリット」で詳しく書いていきます。

参考書は買わなくいいの?

不要です!

確かに、初めて触れる分野なら、教科書・参考書的な本を追加するのもありです。ありなんですが、読むだけの参考書で勉強するって、けっこうレベルが高いと思うんですよ。人を選ぶというか。

私自身、読むだけの参考書は苦手でした。すぐ眠くなっちゃいます。民法の実況〇継は1週間であきらめました。笑

それに「スー過去」に代表される問題集は、粗いけど要点整理パートがついていて、そこと問題文と過去問があれば本番で解けるだけの知識は揃います

だから問題集1冊と過去問、この布陣がおすすめです!

1冊に絞ることのメリット

問題集は必ず1冊に絞りましょう。メリットがいっぱいあります!

  • 解説がちゃんと載っている
  • 学びの多い問題に絞られている
  • モチベーションを保ちやすい
  • 経済的

◆解説がちゃんと載っている

問題集は用意せず、過去問だけ解くことが最短距離です。

しかし、過去問は問題数が少なく解説もペラッペラなので、かなり上級者向けと言わざるを得ません。

かといって、参考書や問題集を何冊も用意して、完全武装で解いていくのでは効率が悪く、時間が足りません。

解説がしっかりした問題集をやり込んでから、過去問演習に入る。これが最大効率の王道ルートです!

◆学びの多い問題に絞られている

問題集は、著者・編集者が厳選した問題が載っています。その分野の問題を解くために必要となるエッセンスの詰まった良問ぞろいなので、一問から学べることが多く設計されています

一方、過去問には、たまにですが「悪問」も混ざることがあります。他の問題に応用できないような狭い学びとなっては、効率が悪いですよね。

◆モチベーションを保ちやすい

同じ問題集を何度も何度も解いていくと、本がだんだんボロボロになっていきます。また、後でも書きますが、問題集には日付と〇×を書き込んでいきます。自分がどれだけやってきたのかが視覚的に分かるので、モチベーションを保ちやすいです。

でも、1冊だと答えを丸暗記しちゃうんじゃない?

それでいいんです!

むしろそのために1冊に絞っています。もちろん、答えの記号(ア~オ)ではなく、解き方を丸暗記ですよ。

合わせて読みたい→「勉強しているのに成績が上がらない」よくある例と対策を解説(初級編)

暗記できれば、問題に〇がつきます。問題集1周目では〇はほとんどなかったのに、2周3周と回が増えていくにつれ、どんどん〇が増えていきますこれがけっこう嬉しい勉強を継続する大きなモチベーションになります。

〇が増えるって楽しい(単純

◆経済的

シンプルに、お金がかかりません。笑

人によっては勉強場所を確保するためにもお金はかかりますので、教材は最低限でいきましょう。

合わせて読みたい→【公務員試験】これをやれば勉強が続く!習慣化のコツ【朝カフェのすすめ】

3回〇がついたら過去問へ

問題集1冊に絞るのは分かったけど、具体的にはどうすればいいの?

すべての問題に「3回〇がついたら卒業」です!

問題集を解く時の、3つのルールを説明します。なお、これは数的処理など計算問題の場合です。

  • 1周目は普通に解いて、解説読む。
  • 2周目からは、問題集の空欄に日付と〇×を記入。こんな感じ→ 6/2× 6/13× 6/24〇 7/5〇 7/16〇
  • 3回連続で〇がついた問題は、晴れて卒業!もう解かなくてOK。

これだけです!超シンプルなので続きやすいですよ。詳細にこだわる人は、次のような自分ルールを追加してやってみましょう。

  • 分かっていたのにケアレスミスのときは△
  • 〇〇△〇だったら3回連続〇とみなす

憲法や民法など、いわゆる暗記系の科目は「スー過去」がおすすめです。

スー過去は、5つある選択肢のうち、×の4つも正文にできて1問!

おすすめ教材

◆数的推理・判断推理

解説がしっかりしている本にしたくて選んだのが、畑中さんの本。ちょっと分厚くて重かったので、私は本をぶった切って、半分だけを持ち歩いていました。重い本はだいたいそうしていましたね。ちなみに、断面にはマスキングテープを貼って、バラバラにならないようにしていました。

◆文章理解

「資料解釈」がセットになっているやつが嫌で、文章理解だけ独立している本で探して、これを選びました。私が受けたころとは装丁がだいぶ変わっています。前の方がよかったと感じるのは想い出補正かなぁ。

◆憲法、民法、行政法、ミクロ経済、マクロ経済、etc…

すべて「スー過去」を使いました。何がいいか分からず「とりあえず一番売れてるやつでいっか」理論で買いました。笑

当時「解説粗すぎじゃね…?」と思いましたが、今見ると粗いものは「この選択肢の知識は覚えなくていい」というメッセージなのかなと感じます。

とりあえず憲法のスー過去を貼っておきます。 

◆過去問

過去問といえば500シリーズ!でっかいので勉強する環境によってはやりにくいかもですが、過去問500での演習に入る頃にはそんなことは気にしなくなっていると思います。これも分厚いので、私は捨て問のページを破り捨てて、毎日の出勤カバンに入れても困らない重さにしていました。直前期は集中力も上がり、勤務日の昼休みも惜しんで勉強していました。

まとめ あとはやるだけ!

独学での問題集の進め方を紹介しました。

大人ならでは、公務員試験ならではの進め方ですので、中学生や高校生はそのままマネしないよう注意です。笑

読んでみてお気づきかと思いますが、一番の鬼門は問題集の1周目です。知らないことばかりで×しかつかないので、進歩している実感が得られにくいんですよね。

そういうときは、1冊全部終わってから2周目に入るんじゃなくて、章ごとに分けて、1回は〇を味わってから次に進む…みたいにするといいかもしれません。

こういう細かい調整力が身に付くのも、独学ならではです。やっていくなかで上達していきます!

さぁ今日も早く独学を!独学をするんだぁ!!!

より詳しく聞いてみたい!ここが良く分からなかった!という方は、お問合せフォームから、お気軽にコメントください♪