メディテレーニアンハーバーとルネサンス期【ディズニー世界史】

こんにちは!らいむら先生です。

今回のテーマはルネサンス期

東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーは、15~16世紀のイタリアを舞台にしており、フィレンツェやヴェネツィアを思わせる建築や風景が広がっています。

今回は、そんなルネサンス期の歴史を簡単にまとめました。ルネサンス期への理解を深めて、ディズニーシーをまた違った視点で楽しみましょう!

  • メディテレーニアン=地中海
  • ハーバー=港

ルネサンス期のイタリア

ルネサンスって何?

学問・芸術が大流行した現象のことです!

「ギリシャ文化、ローマ文化、超クールじゃん!」と感じたイタリアの人々の間で、古い学問や芸術が大流行した現象のことです。

「ルネサンス」には「再生」という意味があります。

ルネサンス期のイタリアは、地中海付に面した以下の都市が文化・経済の中心地となっていました。

  • フィレンツェ: ルネサンスの中心地。メディチ家が支配し、レオナルド・ダ・ヴィンチなどが活躍。
  • ヴェネツィア: 東西&海上の交易拠点として繁栄し、「アドリア海の女王」とも呼ばれた。

地中海は、ヨーロッパ、アフリカ、アジアの三大陸に囲まれた大きな海で、重要な交易路として栄えました。

なんでルネサンスが起きたの?

学問・芸術大流行現象は、以下が主な要因となりました。

  • 地中海貿易: イタリアが東と西を結ぶ貿易の中心地となり、地中海貿易で大儲け
  • パトロン: 富裕な商人や銀行家が、芸術家や学者を支援するスポンサー(パトロン)となった。中でも特に有力だったのはメディチ家。
  • 宗教の弱体化: キリスト教(カトリック教会)の絶対的権威が弱まり、大衆文化や個人主義の価値観が強まる
  • 活版印刷術: グーテンベルクによる活版印刷術の発明により、知識や学問が多くの人々に広まる

貿易や活版印刷により知識や思想が広まりやすい土壌ができ、お金に余裕のある人が芸術や学問に投資したことで、「ルネサンス」という一大ムーブメントとなりました。

赤い瓦屋根

ルネサンス期の建築物は、赤い瓦屋根が特徴です。材料となる赤土は、地中海地域で豊富に採掘されます。赤土が多い理由は次のとおり。

  • 鉄分の多い土壌: 地中海には火山が多く、土壌に火山灰の層を含むため、鉄分やミネラルを多く含んでいます。
  • 地中海性気候: 夏は乾燥、冬は湿潤。土壌が乾燥するため鉄分が酸化しやすく、酸化鉄となるため赤みが目立つ。

赤い瓦は通気性がよく、暑い夏でも建物内部を比較的涼しく保つことができます。また、地中海の明るい光に“映えて”、美しい景観を作り出します。

石造りの建物

赤い瓦と並んで、石造りの建物も特徴的です。これはルネサンス期に古代ローマの建築技術をもとに設計したものです。特に、アーチやドームの構造が発展し、石を使った大規模な建築が可能になりました。

ディズニーシーとルネサンス

東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーは、ルネサンス期の地中海がモデルとなっています。具体的には…

  • カナルサイド
  • ヴェネツィアン・ゴンドラ
  • フォートレス・エクスプロレーション

の周辺です。

ここからは、それぞれのレストランやアトラクションの、どういった点に注目して見ると良いかを解説していきます!

カナルサイド

美しい運河(カナル)や広場が特徴です。古代ローマやルネサンス期の建築スタイルが反映されています。

ヴェネツィアン・ゴンドラ

フォートレス・エクスプロレーション

  • フォートレス=要塞(防御のために作られた軍事的な建物)
  • エクスプロレーション=探検

ルネサンス期の科学や探検精神をテーマにしており、レオナルド・ダ・ヴィンチの発明や科学的な研究をモチーフにした展示や体験ができます。ダ・ヴィンチが描いた有名な飛行機械の設計図は絶対に見たい!

まとめ

今回はルネサンス期をテーマに、メディテレーニアンハーバーを紹介しました。

ランドが人文・社会寄りなのに対し、シーは理科・科学寄りだなぁと感じます。冒険とイマジネーションの海へGO!