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こんにちは!らいむら先生です。
今回のテーマは長期投資が失敗する理由と対策!
株式投資において、成功の鍵の一つとしてしばしば挙げられるのが「むやみに売買をせず、多くの銘柄を長期間保有すること」です。
具体的には、
- 様々な国や企業に分散した株を買って、
- 長期間保有することで、
- 安定的なリターンを狙う
という戦略です。
理論的にはシンプルですが、実際にはこれを守り切れない投資家が少なくありません。
今回は、その理由と対策について考えてみたいと思います。
もくじ
なぜ「長期分散投資」が正攻法なのか?
まずは長期投資・分散投資のメリットについてみてみましょう。
分散投資とは
分散投資とは、特定の企業だけに依存せず、世界各国の企業に幅広く投資する手法です。この方法には、特定の企業や国のリスクを分散させるメリットがあります。
例えば、ある1社だけに投資していて、そこが業績不振や不祥事などに陥った場合、株価も急激に下落することになりますよね。
そこで、様々な業界や国など、投資先をいくつも分散することで、どこかが沈んでも、ほかのどこかの成長でカバーすることを狙った投資です。
みんなでカバーしあって、リスク分散!
長期投資とは
長期投資とは、株を保有し続け、複利による長い年月の力を活用するものです。
株式の価格は、短期的には乱高下をしますが、15年以上の長期で見れば成長を続ける傾向にあります。
時間をかけて投資を続けることで、こうした成長の恩恵を享受することができます。
ただし!長期で増えるのは「国全体」や「世界全体」といった大きな枠で見た場合です!
1社だけでは、結局ハイリスクハイリターン。リスクを下げるため「分散」の考え方は、ここでも大事です。
加えて、頻繁に売買すると、手数料や税金が増える原因になり、そのぶん複利で増えるはずの投資リターンを削ってしまいます。
参考:アメリカ株価の推移
ここで、アメリカ代表企業500社(S&P500)の株価をまとめた値の推移を見てみましょう。
15年前の株価からどれだけ増えたか?も一緒にまとめました。
西暦 | 株価(ドル) | 15年前からの比較 |
---|---|---|
1950 | 16.66 | |
1951 | 19.73 | |
1952 | 23.42 | |
1953 | 25.97 | |
1954 | 30.69 | |
1955 | 43.26 | |
1956 | 46.66 | |
1957 | 43.53 | |
1958 | 55.23 | |
1959 | 59.73 | |
1960 | 59.73 | |
1961 | 71.23 | |
1962 | 71.87 | |
1963 | 82.41 | |
1964 | 84.56 | |
1965 | 91.53 | 449% |
1966 | 80.33 | 307% |
1967 | 91.13 | 289% |
1968 | 103.43 | 298% |
1969 | 92.15 | 200% |
1970 | 92.15 | 113% |
1971 | 98.9 | 112% |
1972 | 118.05 | 171% |
1973 | 97.55 | 77% |
1974 | 69.29 | 16% |
1975 | 93.31 | 56% |
1976 | 107.46 | 51% |
1977 | 95.1 | 32% |
1978 | 96.11 | 17% |
1979 | 107.87 | 28% |
1980 | 135.76 | 48% |
1981 | 122.55 | 53% |
1982 | 140.52 | 54% |
1983 | 164.93 | 59% |
1984 | 167.24 | 81% |
1985 | 211.28 | 129% |
1986 | 242.17 | 145% |
1987 | 247.08 | 109% |
1988 | 277.72 | 185% |
1989 | 353.4 | 410% |
1990 | 330.22 | 254% |
1991 | 417.09 | 288% |
1992 | 435.71 | 358% |
1993 | 466.45 | 385% |
1994 | 459.27 | 326% |
1995 | 615.93 | 354% |
1996 | 740.74 | 504% |
1997 | 970.43 | 591% |
1998 | 1,229.23 | 645% |
1999 | 1,469.25 | 779% |
2000 | 1,320.28 | 525% |
2001 | 1,148.08 | 374% |
2002 | 880.82 | 256% |
2003 | 1,111.92 | 300% |
2004 | 1,211.92 | 243% |
2005 | 1,248.29 | 278% |
2006 | 1,418.30 | 240% |
2007 | 1,468.36 | 237% |
2008 | 903.25 | 94% |
2009 | 1,115.10 | 143% |
2010 | 1,257.64 | 104% |
2011 | 1,258.86 | 70% |
2012 | 1,426.19 | 47% |
2013 | 1,848.36 | 50% |
2014 | 2,058.90 | 40% |
2015 | 2,043.94 | 55% |
2016 | 2,238.83 | 95% |
2017 | 2,673.61 | 204% |
2018 | 2,506.85 | 125% |
2019 | 3,230.78 | 167% |
2020 | 3,756.07 | 201% |
2021 | 4,766.18 | 236% |
2022 | 3,839.50 | 161% |
2023 | 4,430.54 | 391% |
このとおり、各年のアメリカ代表企業500社をまとめた値は、ガンガン成長しているのがわかります。
2000年に1,320ドルだった株は、2023年に4,430ドルになっているね!
長期投資を継続できない理由
長期分散投資は、理論上は非常に合理的な戦略です。
しかし、多くの投資家がこれを途中でやめてしまったり、別の行動を取ってしまったりするようです。
その背景には、次のような心理的・環境的要因があります。
価格変動に対する不安と恐怖
株式市場は短期的には激しく変動します。
最近だと、2024年8月上旬、日経平均株価が1日で14%下落し、大騒ぎになりましたね。
14%下落なので、100万円が86万円になっちゃう感じです。こりゃ大変。
大きな下落局面に遭遇すると、多くの投資家は不安に駆られます。そして、これ以上の損を出さないために、株を売却してしまうことが多いです。
これは「損失回避バイアス」と呼ばれる心理で、人は利益を得る喜びより、損失を避けるときの方が行動しやすいというものです。
その結果、一時的な下落でパニックを起こし、売却してしまうのです…。
「市場タイミング」を狙ってしまう
投資家の多くは、価格が安いときに買い、高いときに売ることで利益を最大化したいと考えます。
しかし、株式市場の動向を正確に予測するのはほぼ不可能。プロの投資家でさえ成功することは稀です。
株価の変動を的確に見極めることはできない!
株価のピークやボトムといった「市場タイミング」を狙う試みは、長期的な戦略を台無しにしてしまう原因です。
だからこそ、タイミングを狙わないインデックス投資が強いと言われるわけですね。
メディアやSNSなどの雑音
私たちは日々、テレビやインターネットなどから多くのニュースに触れています。
これらのニュースは、短期的な市場の動きや大きな変動を強調する傾向があります。悲観的なニュースが流れると、将来への不安が増し、投資の一貫性を失いがちです。
また、家族や友人、同僚などの意見も、投資家の意思決定に大きく影響します。
- 「今は売るべきだ」
- 「もっと買った方が良い」
といったアドバイスを受けた結果、自分の投資方針を変えてしまうことがあります。
あなたも相手も「短期的な動きは読めない」ことを忘れないで!
「もっと良い選択肢がある」という思い込み
投資家はしばしば、現在の投資を継続するよりも、「もっと利益が出る」選択肢があるのではないかと考えがちです。
頻繁に投資先を変えると、手数料がかさみます。
さらに、何度も言うように、短期的な価格の変動は読めないので、一貫性のない投資は長期的な成功を遠ざける可能性があります。
長期投資を続けるために
では、これらの障害を乗り越え、長期投資を長期にわたって続けるためにはどうすれば良いのでしょうか?以下にいくつかの対策を提案します。
投資目標を明確にする
長期投資の成功には、最初に投資の目標を明確に設定することが重要です。
- 引退後の老後資金を貯める
- 子供の大学入学資金を準備する
など、具体的な目標があると、市場の変動にも冷静でいられます。
「なぜ投資をするのか?」、目標を明確にし、それに合った長期的なプランを立てることで、不必要な売買を避けましょう。
知識をつけて感情に打ち勝つ
株式市場に関する知識をつけて、揺れ動く感情に打ち勝つことが大切です。
過去のデータは未来を保証するわけではありません。しかし!判断材料にはなります。
さきほどのアメリカ株価の表からは、以下のことが言えるのではないでしょうか。
- 株価は必ず上下を繰り返す
- 株価は上がり続けることも、下がり続けることもない
- 15年以上の投資期間をとればプラスになる
短期的な価格変動に惑わされず、市場全体の長期的な成長を信じることが重要です!
リバランスが不要な投資信託を買う
分散投資をしている場合でも、時間が経つにつれて特定の銘柄が大きく成長・衰退し、偏りが生じることがあります。
そこで、一定の期間ごとに配分を見直し、最初に決めた資産配分に戻す「リバランス」が重要となりますが、これがけっこう難しい。
金融資産っていっぱいありますからね。株式、債券、ゴールド、不動産、円、ドル、などなど。
そこで、個別の株ではなく、リバランスを自動でやってくれる「投資信託」を買うのがおススメ。もちろん手数料は最安のやつで。
要はインデックス投資だね!
定額で積み立てる
定額投資、いわゆるドルコスト平均法は、定期的に一定額を買い続ける手法です。
この方法を使うことで、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入することができ、長期的な平均購入価格を下げる効果があります。
このため、
- 株価が上がる → やった!保有株の価値が上がった!
- 株価が下がる → やった!安く買える!
と考えることができ、価格変動に惑わされずに投資を続けやすいというメリットがあります。
まとめ
株式投資の基本原則である「むやみに売買をせず、分散投資を長期間続ける」という方法は、理論的には非常に有効です。
しかし、実際にそれを続けることは、心理的な不安や市場の変動、周囲の影響など、様々な要因によって難しくなります。
これらの障壁を理解したうえで投資を続けることで、安定した成果を手に入れることができるでしょう。
長期視点でのんびりいきましょう♪