日本ではなぜ和暦・元号を使うのか?1分解説【昭和・平成・令和】

「令和」や「平成」といった元号は、日本ではなじみ深いものです。

しかし、世界ではほとんどの国が西暦を使っています。

  • 「どうして日本だけ続けているの?」
  • 「西暦のほうがわかりやすいんじゃない?」

そんな疑問を1分解説♪

結論から言うと、日本が元号を使い続ける理由は、合理性よりも文化や国民感情を重視しているからです。

元号はいつ始まった?

日本最初の元号は645年の「大化」。

そう、あの大化の改新のときです。

もともとは中国から取り入れた制度で、「天子(皇帝)が時代の名前を決める=正統な支配者である証」という考えが背景にありました。

日本でも天皇中心の国家を整備するなかで、政治的な権威を示すために元号を導入。

いわば「新しい時代のスローガン」を掲げるツールだったんです。

なぜ号は歴史に残ったのか?

西暦だと「1868年」と数字が続くだけですが、和暦なら「明治元年」となり、その時代がより印象深くなります。例えば…

  • 大正デモクラシー
  • 昭和の戦後復興
  • 平成不況

このように、元号そのものが歴史の見出しとなり、私たちの記憶を整理する役割を担ってきたのです。

西暦は便利だけど、味気ない数字の羅列なんだよね。

『平成たぬき合戦ぽんぽこ』も、西暦だと『1990年代たぬき合戦ぽんぽこ』になっちゃう!

また、元号を使うからこそ、時代の「リセット感」と「新鮮味」があります。

平成から令和に変わったときは、「令和婚」や「令和最初の○○」といった言葉が飛び交いましたね。

西暦に統一しないのはなぜ?

実は元号は文化や気持ちだけではなく、法律や行政に深く関係しています。

たとえば法律名は「昭和30年法律第○号」といった形で、元号表記が基本。

つまり「西暦に統一!」となれば、膨大な法令や公文書を一斉に書き換える必要が出てきます。

これは実務的にかなり大変です。

「そこまでして変える必要なくない?」って思っちゃうかも

他の国ではどうだった?

実は似たような制度は他国にもありました。

中国やベトナムでも皇帝が元号を定めていましたが、西洋化植民地化により消滅しています。

フランスでは「革命暦」が導入されたこともありました。しかし10日で1週間としたため休みが減りすぎ、国民に大不評となり、その後あのナポレオンがあっさり廃止してしまいました。

それに比べて日本は、天皇制が一貫して続いたこと、柔軟に西暦と併用していたことから、廃止のタイミングを逃してきたのです。

まとめ

元号は、実務的には不便です。

しかし「昭和」「平成」といった区切りは、歴史を語るうえで便利だし、人々の気持ちを盛り上げる力があるのです。

つまり、日本が元号を使い続けるのは、

  • 天皇制
  • 国民感情と文化
  • 法制度に組み込まれた慣習

こうした要素が重なった結果なのです。

元号は、日本が大切にしている文化なんだね!

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