年末大掃除は科学の力でスッキリ！汚れごとの弱点と効率的な掃除順

掃除の基本原理「上から下へ」「奥から手前へ」

効率的な大掃除の第一歩は、重力と空気の流れを味方につけること。

ホコリや汚れは上から下に落ちるため、天井から床の順で行うのが正解です。

また、空気の流れを意識して奥の部屋から玄関へ向かうように行うと、掃除後にホコリが戻るのを防げます。

汚れを倒す科学の力

汚れは大きく「水汚れ」「油汚れ」「固形汚れ」に分けられ、それぞれには明確な弱点があります。

水汚れ（ほこり・飲み物の跡など）

→　水や中性洗剤で落とす。

油汚れ（キッチンのベタつき・皮脂など）

→　アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダが有効。

固形汚れ（水垢・サビ・カルキなど）

→　酸性のクエン酸や酢が有効。

油汚れがあまりにもひどい場合は、オキシクリーンを混ぜたお湯に漬け置きしておくとビックリするくらい汚れが落ちます。

皮脂汚れ（靴や帽子など）にも使えるので、常備しておくと便利！

酸素系漂白剤は酸性？

酸素系漂白剤とは「酸素を発生させて汚れを分解する漂白剤」のことで、酸性やアルカリ性といった液性とはまったくの別物。

酸性かアルカリ性かは、水中に存在する「水素イオン」と「水酸化物イオン」のどちらが多いかで決まるので、酸素の発生とは関係がないんです。

オキシクリーンのような粉末タイプの酸素系漂白剤は、主成分の「過炭酸ナトリウム」が水に溶け、水酸化物イオンが増えるため、弱アルカリ性を示します。

汚れの“発生源”を断つ

掃除の上級者は「汚れを防ぐ」発想を持っています。

たとえば——

• 換気扇のフィルターを定期的に洗う
• お風呂のあとに壁や床をタオルで軽く拭く
• 靴箱の下や冷蔵庫の上に新聞紙やシートを敷く

こうした“汚れの予防”が、結果的に年末の負担を激減させます。

まとめ：掃除は「段取り」と「科学」

年末大掃除は気合いではなく科学と段取りの勝負。

汚れをやっつけていきましょう。