地方公務員として実際に働いてみて感じたメリットとデメリット

こんにちは!らいむら先生です。

地方公務員って安定しているって聞くけど、実際どうなの?残業は?休みは?

この記事ではこんな疑問にお答えします。私は新卒で8年間務めた会社から地方公務員(政令市)に転職し、3年間勤務しました。実際に働いてみて感じたメリットとデメリットを記事にしています。私の経験が参考になれば嬉しいです!

★この記事で分かること

  • 地方公務員のメリットとデメリット

地方公務員のメリット

実際に働いてみて感じた、私の考える地方公務員のメリットは次の5点です。

  • 給料が安定している
  • 社会的な信用が高い
  • 転勤がない
  • 有休がとりやすい
  • 服装がゆるい

後でデメリットも紹介しますが、多くの地方公務員は”ホワイト”だと思います。

順番に詳しく紹介していきます。

給料が安定している

同僚にメリットを聞くと、給料の充実をあげる声が多くあがります。

  • 給料が安定している
  • 基本的に残業代が全部出る
  • 家賃補助が出る などなど

給料は、毎年定期昇給があり、年数が増えるほど高給取りになりっていきます。年功序列というやつですね。いちおう若干の実績評価・能力評価もありますが、インパクトは小さいです。

年功序列ってことは、若い人にとってはデメリットなんじゃない?

今後の人生設計がしやすい(確実に給料が上がっていく)という点で、若い人にもメリットありです!

もちろん、成果主義の方にとっては耐え難いかもしれません。

例えば「他人の3倍働いているのに、”仕事できないおじさん”の半分しか給料もらえていない…」なんて状況は、さすがに泣けてきます。成果主義で能力の高い人は、地方公務員ではなく起業して自分でビジネスを始めることがおすすめです。

また、家賃補助は月2.5万円ほどです。一部の大企業と比べると少ないですが、そもそも支給されない会社の方が大半ですので、かなりのメリットといえます。

2.5万×12か月=年間30万!まるまる1か月分、給料が多くもらえる感じだね!

ちなみに、地方公務員の給料は、民間企業との賃金格差が生じないよう、毎年調整が行われています。そのため、世間が不況になったら、地方公務員の給料も1年遅れて下げられます。

定期昇給でカバーできちゃいますけどね

社会的な信用が高い

給与の安定にも関連する話ですが、地方公務員は社会的な信用が高いです。基本給がガクっと下がったり、賞与がカットされたりすることがありませんので、今も将来も大崩れしない、安定した収入が見込めます。

そのため、銀行や保険会社は、地方公務員が大好きです。公務員の安定した収入の一部を狙いに、住宅ローンや保険の営業マンは庁舎の各フロアで目を光らせています。笑

転勤がない

勤務地がほぼ市内で決まっているため、転勤や引越しのことを考える心配がありません

個人的には最大のメリットです!!!

ふつう、盤石な経営体質の大企業に就職しようと思うと、全国や世界に営業所があるので、転勤のリスクが伴います。一方、地元など特定地域のみで営業する会社は、不況などによる経営リスクが高く、かつ今後市外へ展開しないとも限りません。

そんな中、地方公務員は安定性と地元勤務を備えた最強のカードとなり得ます。田舎に行くほどその傾向は強まりますね。

有休がとりやすい

地方公務員は事務作業がメインのため、仕事の属人性が低く、有休がとりやすいです。近年では国からの有休義務化も相まって、さらに取得しやすくなった感があります。私は20日間の有休は基本すべて使っています

ただ、ごめんなさい、書いといてなんですが、ぶっちゃけ個人差があります。

業務が忙しすぎてとれないってこと?

いや、むしろそういう人は少数派です。多いのは「とれるけど、とらない」という層です。

有休たくさんとると、その人に仕事振られやすくなりますからね。笑

組織で働く以上、余裕のある人・処理能力が高い人に仕事が集中することは避けられません。しかし、公務員の給料は固定の定期昇給が大多数を占めますので、仕事が増えたところで給料は変わりません。

  • 100%で働いて、有休とって、さらに仕事を増やされるよりは、
  • 60%で働いて、有休はとらず、今の仕事量を維持しよう

と考える人がいても不思議ではないですし、一定の合理性はあると思います。

でも私は、100%で働いて有休もとる方が、長期的に見て成長できるし、仕事もいい意味でゲーム感覚をもって楽しくできると考えています!

公務員はつまらない?つまらない働き方をしているだけじゃないですかね!?楽しく仕事しようぜ!

また、有休に関連して、子育ての福利厚生が非常に充実していることも大きなメリットです。育児休暇、育児時間、育児短時間勤務、子の看護休暇などなど。ふつうの企業の方からすると考えられないレベルの充実ぶりだと思います。

服装がゆるい

市民対応や議員対応が少ない部署だと、服装はかなりゆるいです。実際にこういう人もけっこういます(男性)↓

  • いつでも作業服
  • いつでもクロックス
  • 夏はいつもポロシャツ&チノパン

作業服は全員支給されるので、秋・冬も仕事中にジャケットを着る必要がありません。クールビズも5月~9月まであります。スーツや革靴が少なくて済むので、経済的にもメリットが大きいです。

私の場合、公務員になる前は営業職で、スーツと革靴がマストでした。その頃と比べると100万倍ラクです。笑

クールビズ期間はポロシャツと黒パンツでOK!ラクすぎる…!

地方公務員のデメリット

ここまでメリットをあげてきましたが、もちろんデメリットだってあります。次の4点です。

  • 常連さんの対応
  • お役所仕事
  • ジョブローテーション
  • 災害時対応部隊

常連さんの対応

役所にはちょっとやんちゃなお客さん、いわゆる「常連さん」がいたりします。そういう方が居つく部署の場合はキツいだろうなぁと思います。

お役所仕事

民間企業より制約が多く、意志決定にも時間がかかるため、仕事のスピード感が段違いに遅いです。例えば、個人情報保護の徹底のために遅いネット回線を使わざるを得なかったり、決裁権をもつ人のもとを回らないといけなかったり、使える予算が年度ごとにガチガチに縛られていたり、等。

ジョブローテーション

3年ほどで次々と部署を回っていきますので、その都度業務内容がリセットされ、新たに知識を入れる必要があります。スペシャリストにはなりにくい職場といえます。一方、同時にメンバーや人間関係もリセットされ、新たな交友関係が広がって楽しくなったりもしますので、デメリットかどうかはケースバイケースですね。

災害時対応部隊

地震や台風などの災害対応では職員が駆り出されます。部署や役職によって災害時参集の基準は異なり、震度6強以上の地震では全員参集のところが多いようです。デメリットの方に書いてますが、実際、一番重要な仕事だと思います。

まとめ メリットとデメリットは表裏一体

今回は地方公務員のメリットとデメリットを紹介しました。総じて、地方公務員はホワイトだと思います。

◆メリット

  • 給料が安定している
  • 社会的な信用が高い
  • 転勤がない
  • 有休がとりやすい
  • 服装がゆるい

◆デメリット

  • 常連さんの対応
  • お役所仕事
  • ジョブローテーション
  • 災害時対応部隊

ものによっては「メリットの方に書いてあるけど、私にとってはデメリットかなぁ」というものもあるかもしれません。

例えば、地方公務員の給与は「安定している」けれど、悪く言えば「大きく稼ぐことができない」ということでもあります。メリットとデメリットは表裏一体なんですね。

もしあなたが会社員で、「公務員のデメリットよりもメリットの魅力が上回る!」「うちの会社、メリットでは負けてるのにデメリットでは勝ってる!涙」という場合は、公務員への転職を検討してみるといいかもしれません。社会人経験者採用試験なら、勉強時間は最小限で合格を狙えます。

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また、「もうちょっと稼ぎたいけど、独立や転職となると面倒だなぁ」という方は、毎年配当金をもらう、株式投資を検討してみてもいいかもしれません。

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