子どもの成長に悪影響?テレビ・スマホの視聴と子育て【小学校入学前】

こんにちは!らいむら先生です。

今回のテーマはテレビ・スマホの視聴による子どもへの悪影響

子どもがテレビ・スマホ・タブレットなど画面を見る時間(スクリーンタイム)の影響については、さまざまな議論があります。この記事では、小学校入学前の子どものスクリーンタイムに関する研究結果を元に、その影響についてまとめてみます。

長時間視聴の悪影響

レストランや電車で、子どもにずーっとスマホ動画を見せている親がいるけど、あれってどうなんだろう?

様々な研究において、長時間のスクリーンタイムは、小学校入学前の子どもに悪影響であると結論づけられています。

ちなみに、スマホやタブレットが登場する前から、「テレビ育児」という言葉がありました。これは、子育ての中でテレビを頻繁に利用し、子どもの世話や教育をテレビに依存する育児の方法を指します。

スマホやタブレットの長時間視聴も、テレビ育児と同じような問題点が指摘されています。

主な悪影響は次のとおりです。

  • 言語発達への悪影響
  • 認知能力への悪影響
  • 非認知能力への悪影響
  • 睡眠への悪影響
  • 親子間コミュニケーションの減少
  • 運動不足

言語発達への悪影響

2~3歳の幼児が1日に2時間以上のスクリーンを見ていると、言語発達が遅れる傾向にあることが示されています。特に、番組や動画を受動的に浴び続け、対話や読書といった能動的なコミュニケーションがないことによって、言語発達に悪影響を与えることが明らかにされています 。

認知能力への悪影響

長時間のスクリーンタイムが幼児の認知能力(記憶力・思考力・集中力など)に悪影響を与える可能性が指摘されています。特に、テンポの速い動画や刺激的な内容は、子どもの集中力を低下させ、学習能力に影響を与える可能性があるとされています 。

非認知能力への悪影響

スクリーンタイムが増えると、他の子どもや大人との交流が減り、非認知能力(社会性など)の発達が妨げられることがあります。これにより、子どもがコミュニケーション能力や共感能力を十分に発達させる機会が減少する場合があります。

睡眠への悪影響

睡眠に与える影響も重要なポイントです。就寝前にスマホを使用することで、子どもの睡眠の質が低下し、就寝時間が遅くなることが示されています。これは大人も同様で、スマホのブルーライトが睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制し、寝つきが悪くなることが指摘されています 。

親子間コミュニケーションの減少

子どもがスクリーンに向き合う間、親は自分の時間を確保することが多く、親子間のコミュニケーションや共同での活動が減ることが懸念されます。

運動不足

長時間のスクリーンタイムにより、子どもの運動時間が減少し、身体的な発達に影響を与えることが懸念されます。運動不足は、体力の低下や肥満のリスクを高める可能性があります

デジタルデバイスとの付き合い方

悪影響はわかるけど、テレビやスマホをまったく見せないのは難しいよぅ

スクリーンタイムは0じゃなくても大丈夫!他の活動とのバランスが大事です。

問題なのは、スクリーンタイムが増えすぎることによって、睡眠やコミュニケーションなど、他の重要な活動の時間が減ってしまうことです。

一方、以下の注意点を守ることで、スマホやタブレットは、子どもの学びをサポートする有用なツールになり得ます。

  • 1日1時間以内
  • 教育的な内容を中心に
  • 親子で一緒に見る
  • 寝る前の視聴を避ける

1日1時間以内

スクリーンタイムを1日1時間以内に管理することで、テレビやスマホへ依存する癖がつかないようにしましょう。

教育的な内容を中心に

教育的で、子どもの発達に適した内容を選ぶことで、子どもが新しい概念・文化・言葉などに親しむことができます。要はNHK教育です(お世話になっております)。

親子で一緒に見る

親子で一緒に動画を見ることで、視聴内容について、子どもの理解をサポートします。これにより、テレビやスマホを「見るだけ・見せるだけ」にすることなく、双方向のコミュニケーションが実現できます。

寝る前の視聴を避ける

ブルーライトは安眠の大敵。スクリーンタイムを減らすことはもちろん、部屋の照明も徐々に暗くしていき、眠る体制を整えましょう。

まとめ

子どものスクリーンタイムは悪影響を及ぼす場合があります。時間や内容などを工夫することにより、むしろ子どもにとってプラスのツールにしていきましょう

基本的に、テクノロジーが逆戻りするということはありません。ハサミや包丁と同じで、使い方が大事。「危ないから使わせない」ではなく「どう使うと活かせるか」の視点で付き合っていきましょう!