はじめての台湾【世界史・観光・お土産】

こんにちは!らいむら先生です。

今回のテーマは台湾

日本から3~4時間で行けるお隣さん、台湾の歴史と観光地についてまとめました。

台湾って国なの?

台湾って国じゃないって聞いたけど、本当なの?

どの立場から見るかによって異なりますね。

台湾(Chinese Taipei)が国であるかどうかは、どの立場から見るかによって異なります。国であると国際的に広く認められているわけではありませんが、実質的には独立した国家のように機能しています。

中国の見解

中国(中華人民共和国)は、台湾をその領土の一部と主張しています。国際連合をはじめ多くの国際機関も中国の主張を支持しており、台湾を公式に国家として認めていません。

なんでみんな中国の主張を支持するの?

世界最大の人口をもつ大国と対立したくないからです。

現状

台湾は実質的に独立した政府、軍隊、法律制度を持ち、選挙によって選ばれた指導者がいます。台湾の人々も、多くは自分たちを「独立した国家」として認識していますが、政治的な独立宣言は行われていません。これは中国からの反発を避けるためです。

アメリカ等、多くの国は、公式には中国の主張を尊重しつつも、台湾に対して事実上の独立した外交関係を維持しています。

歴史的背景

台湾が国かどうかあいまいになっている理由は、以下のような歴史上の出来事が関係しています。

中華民国の内戦

1945年、第二次世界大戦で日本が敗れ、日本が統治していた台湾は、中華民国(当時の中国)に返還されました。中華民国の国内では、戦後の混乱と外国勢力の撤退により、内部の2大勢力である共産党国民党の内戦が始まりました。

台湾政府の誕生

1949年、中華民国の内戦が終結し、勝利した共産党により、現在の中国である「中華人民共和国」が成立しました。敗れた国民党は台湾に逃れ、そこで中華民国政府を維持しました。この時から、中国本土と台湾で別々の指導者がいたことになります。

  • 中国本土 → 中華人民共和国(共産党)
  • 台湾 → 中華民国(国民党)

アメリカなどの資本主義国は、中華民国を支持しました。中華人民共和国などの共産主義に対抗するためです。この時は、国際連合でも、中華民国が中国を代表する政府として認められていました。

国連での変化

中華人民共和国は、国際社会において経済的・政治的に重要な地位を占めるようになっていきました。

そのため、1971年、国連は、中華人民共和国を中国唯一の合法政府として認め、中華民国(台湾)は国連から追放されました。これにより、多くの国が台湾との公式な外交関係を断ち、中国との関係を築きました。

「一つの中国」政策

中華人民共和国は、台湾も中華人民共和国の一部であるとする「一つの中国」政策を掲げています。他国が台湾を国家として認める場合、その国との外交関係を断つとしています。この政策により、多くの国は公式に台湾を国家として認めていません。

台湾の発展と民主化

1980~90年代にかけて、台湾は急速に経済発展し、民主化が進みました。台湾は事実上の独立国家として機能していますが、中国との関係悪化を避けるため、公式な独立宣言は控えています。

台湾の代表的な企業は以下のとおり、半導体の製造などのハイテク産業で知られています。

  • TSMC(台湾積体電路製造): 世界最大の半導体受託製造企業。スマホやパソコンなどの電子機器に使用されるチップを製造しています。
  • Foxconn(鴻海精密工業): 世界最大の電子機器の委託製造企業。iPhoneなどの大手企業の製品を製造しています。※鴻海=ホンハイ
  • Acer(エイサー): コンピュータと関連機器の製造・販売企業。各種パソコンを製造しています。

台湾の観光地と定番お土産

台湾に旅行する場合は、首都・台北(たいぺい)市内のホテルがおすすめです。定番の観光地とお土産は次のとおりです。

観光地

◆中心部

  • 忠烈祠(Chung Cheng Memorial Shrine): 伝統建築と衛兵交代式
  • 中正紀念堂: 台湾の初代総統・蒋介石を記念して建てられた壮大な記念堂
  • 西門町: 若者向けのショッピング&カフェ
台北の市街地

◆北東部

  • 故宮博物院: 中国の歴史的な文化財を展示している博物館
  • 士林夜市: 台湾のストリートフードを楽しめる夜市
  • 台北101: 高層ビルからの台北市パノラマビュー
  • 鼎泰豊(Din Tai Fung): 有名な小籠包のお店。台北101の近くにもあります
台北101

夜市では臭豆腐(しゅうどうふ)を食べて、台湾食文化の歴史を味わいましょう!台湾夜市にただよう変なにおいの正体です。

ちなみに、私は二度と食べたくないです。笑

◆南西部

  • 台北市立動物園: 台湾最大の動物園
  • 龍山寺: 台北で最も古い寺院のひとつ

◆台北市近郊

  • 九份(きゅうふん): 歴史的な山村。台北市から電車やバスで1時間ほど。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルといわれています。
  • 十分(しーふぇん): 九份から少し移動したところ。2~3月のランタン飛ばしは、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のモデルといわれています。
九份

お土産

パイナップルケーキ(鳳梨酥、Pineapple Cake)

パイナップルの甘いフィリングをサクサクのクッキー生地で包んだものです。旅行のお土産として非常に人気があります。

食感はけっこうぱさぱさしていて、私はあんまり好きじゃないです。笑

とはいえ、台湾で最も代表的なお土産!

台湾茶(Oolong Tea)

台湾は高品質のウーロン茶や緑茶の産地として知られており、芳醇な香りと味わいが特徴です。特に高山茶は高級品として人気があります。

見た目は地味ですが、私はパイナップルケーキよりこっちの方が好き。笑

ドライフルーツ(Dried Fruits)

台湾では、マンゴーやパパイヤなどの乾燥フルーツが人気です。長持ちして軽くて持ち運びやすい。

まとめ

台湾の国としての位置づけや歴史、そして観光名所とお土産をご紹介しました。台湾は日本から近く、観光地が台北付近に密集しています。2連休や3連休で十分楽しめるので、初の海外という方にもおすすめ!私は次回のランタンフェスティバルに合わせて2度目の台湾を楽しんでくる予定です♪

ではまた!